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【今月の1点】まとめ

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13,000点を超えるコレクション作品から、学芸員のテキストでご紹介します。
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記事一覧

幕末の横浜生まれ、サムライ姿の西洋人像―伝 五姓田芳柳《外国人男性和装像》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
2週間前
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凛とした佇まいのあなたは?―エドガー・ドガ《ルーヴル美術館考古展示室にて、メアリ…

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
1か月前
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謎めいたタイトルに込められた複雑な気持ち―瑛九《「眠りの理由」より》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
2か月前
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瞬間を切り取る―恩地孝四郎《ダイビング》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
3か月前
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暮らしに溶け込む季節感−山を描かず山開き示す美人画―尾形月耕《山開き》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
4か月前
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まばゆくも長閑な夏のひとときを描く―中島清之《椿笑園の主達》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
5か月前
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ミクロネシアの風に吹かれながら―ポール・ジャクレー《オウム貝、ヤップ島》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリーズ。学芸員がコンパクトに解説します。おなじみの作品も、はじめましての作品も、どうぞご堪能ください。 ハイビスカスの髪飾りをした青年がオウム貝に口をつけています。その背景には青い海と青い空、風にたなびく桃色の雲が見えます。3歳から日本で暮らした、フランス生まれのジャクレー。彼は病弱だったため1929年から1932年頃まで、当時、日本の委任統治下にあったミクロネシアの島々で過ごしました

「引き算」の魅力―アンリ・マティス 《顔をかたむけたナディア》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
7か月前
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緊張感とさわやかさが共にある心地良さ―小林古径《菓子》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
8か月前
20

追憶のかなたから―イヴ・タンギー《風のアルファベット》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
9か月前
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怖いものほどかまいたい―ヘレン・ハイド《達磨をからかう》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
10か月前
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1930年代、摩天楼、電気の光―ベレニス・アボット《ウェストサイド、上空より北を見る…

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリー…

横浜美術館
11か月前
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150年後、彼らが指さすものとは?

毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリーズ。今月は、2022年11月14日(月)より始まった、工事…

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描かれている人物はだれ、そして何を想う?―下村観山《小倉山》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリーズ。学芸員がコンパクトに解説します。おなじみの作品も、はじめましての作品も、どうぞご堪能ください。 百人一首に次のような歌があります。 小倉山 峰のもみじ葉 心あらば いまひとたびの みゆき待たなむ 平安時代の貴族で亡くなったあと「貞信公」と呼ばれた藤原忠平が、この歌をよみました。京都小倉山のもみじに感動した宇多上皇(醍醐天皇の父)の思いに心よせた歌です。観山はこの歌に想をえて