ミクロネシアの風に吹かれながら―ポール・ジャクレー《オウム貝、ヤップ島》
13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリーズ。学芸員がコンパクトに解説します。おなじみの作品も、はじめましての作品も、どうぞご堪能ください。
ハイビスカスの髪飾りをした青年がオウム貝に口をつけています。その背景には青い海と青い空、風にたなびく桃色の雲が見えます。3歳から日本で暮らした、フランス生まれのジャクレー。彼は病弱だったため1929年から1932年頃まで、当時、日本の委任統治下にあったミクロネシアの島々で過ごしました