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【レポート】BankART Stationの臨時スタジオで作品制作を進めました

今回、淺井裕介さんが手がけているのは、大小様々な9枚のパネルを組み合わせると、横約4m×縦約3mの長方形になる作品。前回のレポートでは、いくつかのパネルを横浜信用金庫様の3つの支店で公開制作している様子をご紹介しましたが、 その後はみなとみらい線新高島駅の構内にあるアートスペースBankART Stationに臨時スタジオを設けて、大規模な制作に突入。12月2日までのほぼ毎日、朝から晩まで作業が続きました。作品は大きくても、ひとつひとつの作業は細かく、果てしなく・・・。制作をサポートするスタッフやボランティアのメンバーは、淺井さんの指示にしたがって正確に作業を進めていきました。

一見すると無造作に置かれているような道具や絵具。でも、道具は用途に応じて見つけやすいように、 絵具は微妙な色の違いを判別できるように、ルールにしたがって配置されています。


とにかく、細かくて緻密!作業中は緊張が続きます。

この間に行われた4回の公開制作では、子どもから大人まで多くの人が臨時スタジオを訪れ、作品について淺井さんに質問をしたり、語り合ったり。多くの交流が生まれました。

公開制作に訪れた人に、作品の説明をする淺井さん
様々な人がふらりと立ち寄ってくれました

暖房のない地下空間は寒さが厳しい日もありましたが、淺井さんと作品に向ける想いを分かち合ったメンバーのチームワークで、現場は常に熱気に満ちていました。
ここで描かれた9枚のパネルは、更に広いスタジオへ運び、全体を組み立てて仕上げます。
完成まであと少し。淺井さんはこの作品にどんなタイトルをつけるのでしょう。横浜美術館コレクションに迎え入れる日が今から楽しみです。

横浜美術館 渉外担当

~本プロジェクトの過去のレポートはこちら~
【レポート】淺井裕介さんの作品に用いる「土絵具」を、皆で力を合わせて作りました!
【レポート】横浜信用金庫3つの支店で淺井裕介さんが公開制作を行いました

※現代美術家 淺井裕介さんが手がけている本プロジェクトは、横浜信用金庫様が創業100周年を記念して行った、横浜市文化基金への寄付によって実現しました。(参照:横浜市ウェブサイト「横浜市長の部屋」
完成した作品は横浜美術館に収蔵されるため、私たちはこの作品の制作が順調に進むようサポートしています。