ぬくもりの抽象絵画―ヴァシリー・カンディンスキー《網の中の赤》
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ぬくもりの抽象絵画―ヴァシリー・カンディンスキー《網の中の赤》

横浜美術館

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリーズ。学芸員がコンパクトに解説します。おなじみの作品も、はじめましての作品も、どうぞご堪能ください。

ヴァシリー・カンディンスキー《網の中の赤》1927年(昭和2年)
油彩、厚紙/h.61.0cm x w.49.0cm/横浜美術館蔵


「抽象絵画の父」とも呼ばれるカンディンスキー。彼が「抽象」に踏み入った当初の画風は、聖書の物語や自然のモチーフから得た印象や感情を、鮮烈な色彩で描き出すというものでした。しかしドイツの総合芸術学校バウハウスへの赴任(1922年)を機に、幾何学的モチーフを多用する画面構成へと大きく変化していきます。この作品は、そのバウハウス時代の一点です。

この時期のヨーロッパでは幾何学的な造形表現が流行していました。それらは俗に「冷たい抽象」と総称されます。しかしカンディンスキーが柔らかな色彩で描く形態、リズム感のある構成は、冷たさよりもむしろ温かみを感じさせます。

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横浜美術館
みなとみらい21地区の中心に位置する、近現代美術を専門とする美術館。ただいま大規模改修工事のため長期休館中ですが、お休みの間の出来事や、コレクション作品の魅力などをお伝えしていきます。2023年度中の再開館をお楽しみに! https://yokohama.art.museum/