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古き良き横浜のノスタルジー― 石渡江逸《横浜萬国橋》

13,000点をこえる横浜美術館のコレクション作品から、毎月選りすぐりの1点をご紹介するシリーズ。学芸員がコンパクトに解説します。おなじみの作品も、はじめましての作品も、どうぞご堪能ください。


石渡江逸いしわたこういつ《横浜萬国橋》1931年(昭和6)
多色木版/h. 36.5× w.24.2cm/横浜美術館蔵


横浜の新港ふ頭は、1899年から1917年にかけて整備されました。ふ頭と陸地を結ぶ連絡橋として1904年に架けられたのが、この作品に描かれている初代萬国橋です。現在の万国橋は1940年に架け替えられたコンクリート造りですが、初代はアーチ型の鋼橋で、上にはランプを吊るす照明灯が備えられていました。

ここでは、西洋から取り入れた当時の新しい技術を象徴する橋と対比するかのように、きもの姿の女性や、中国風の出で立ちの家族が描き込まれています。それにより横浜の街ならではの異国情緒あふれる風景が表されています。

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